英国タイプ・アメリカタイプ

ショーに関わっていらっしゃらない方々でも良く耳にされる、ウィペットの英国タイプとアメリカタイプ…



良く違いを質問されるのだけど、やはり文章で説明するのは難しい…



実物なり写真なりを突き合わせて説明するのが一番分かりやすいのだけど、ちょっと説明してみようと思う。



どの犬種でも、少々タイプが変わったりもする。
犬種によっては『モデルチェンジ』という事もある様で。

どうしてスタンダードがあるのにタイプが変わるのか?
不思議に思われるかも知れないが、一度スタンダード書を見て頂くと分かると思う。
スタンダードはあくまで『標準』 『基本形』

極端に言うと、耳と耳との間隔は何㎝・目と目の間隔は何㎝・胴の長さは何㎝…と、そこまで事細かく決まっている訳ではない。
細かいところで言えば、犬種によっては体高:体長が1:1が望ましいとか、耳の付き位置は目の付き位置より○○が、より望ましいとか…

『望ましい』 『より望ましい』  曖昧と言えば曖昧だが(笑)



しかし、欠点は意外と明確に書かれていたりする。
例えば、全く認められていない毛色や目の色・鼻の色や、体高は何㎝以下でないと駄目などハッキリしている犬種もある。



だから、スタンダード内に入っていても実際には『タイプ』はいろいろある。
一口に英国タイプと言っても、血統やブリーダーの好みによってタイプは様々である。
あの独特の深い胸にも『形』はいろいろあるが、スタンダードには『胸は深く』としか書いてない。
『あばらは良く張っている』 あばらが張っていないと当然幅も出ないが、どんな風にどれぐらい張っているかまでは書いてない。
だから、審査員によっての認識も違って当然の事である。



本題に入りますが、英国とアメリカの違い…

以前は体高や背中のラインが著しく違っていた。
そもそも英国とアメリカのスタンダード自体が違っているのだから当たり前だ(笑)
スタンダードは世界共通ではない。
今は、アメリカもかなり小さくなって来ているし、英国のウィペットが全て小さいかと言うとそんな事もない。
お互いの国が、それぞれの優れている点を取り入れようと輸出入や交配をしているのだから、その国にはその国のタイプしかいないという事ではない。



そして英国は昔から骨太で幅がある為、ボディ全体に丸みがある。
アメリカは首が細くて長く、シャープな傾向がある。
だから見た目にも、とてもスマートなのに対し英国はズングリして見える。

あとは、耳の付き位置がアメリカは若干高い位置にある子が多い為、後方に折りたたむのではなく横に倒れて(横開き)いる子が多い。
対して英国は、耳の付き位置が低い子が多いので後ろにたたんでいる時、正面から見るとまるで耳がないアザラシやカワウソのように見える(笑)



余談ですが、付き位置が高い子や肉厚な子は耳が立ち易いように思う。

そして顔…
英国は可愛らしく見えるの対し、アメリカの子は精悍と言うかクールに見える。
これは目の形や角度の違いによるところが大きいと思われる。
簡単に言うと、英国はクリっとした目でアメリカは少しシャープな目…という感じかな…
もっと簡単に言えば、タヌキ目とキツネ目?(笑)

大きく違うところは、首から胸にかけての膨らみ…
これは文章では一番説明しにくい部分でして…(^_^;)
先程書いた、アメリカタイプが首が細く・長く見える理由にもなる部分…



お会いする機会があれば、ご説明します(笑)

こんな感じですが、それも先程書いたように、アメリカにも英国タイプは居ますし英国にもアメリカタイプは居ますので全てに当てはまるという事ではないし、英国タイプとアメリカタイプのブリディーングも当然行われているので、それぞれの特徴が混在している子もいる。



我が家のレティーは英国系ではあるが、見た感じはアメリカとも思える部分も持ち合わせている。

英国タイプ一筋なのに何故なのか…?(笑)

彼女の父犬は、英国チャンピオンを完成しているが実はスウェーデンの子。
彼自身は英国タイプなのだが、スウェーデンはアメリカやカナダからもウィペットを入れている。
レティーのずっと上の代にはアメリカやカナダの子がいるのかも知れない…



両親だけを見ていては判断出来ない部分が沢山ある。
かなり前に書いたのだが、ハマーは曾祖父に良く似ている。



交配の組み合わせを考える点でも難しい問題で、事実、親が小さいのに大きな子が出たり、逆に親が大きいのに子は小さい事もあった。



近い将来、日本でのウィペットのスタンダード(サイズ)が完全英国スタンダードに改正される。



ウィペットのような中型犬が4〜5㎝もサイズが変わるというのは、とても大きな事だ。
イタグレの大きめの子と、小さめのウィペットのメスが5〜6㎝しか違わない事になる。
それもメスのサイズ規定は44㎝〜47㎝と、わずか3㎝内に収めなくてはならない。



無理だぁ…(^_^;)
レティーよ…ララよ…あなた達はスタンダード外に出されてしまうね…(苦笑)



将来、ちっちゃい子を生んでね…(笑)



オスはと言うと、ハマーをショーに出していた頃はギャラリーからも『あの子だけ、ちっちゃいね〜』と囁かれていたけど…(ショ~ック!!)
そのちっちゃいハマちゃんで、オスの上限ギリギリのサイズになってしまう。
キンちゃんもアウトだな〜(;_;)



今の所有犬だけで、サイズダウン出来るかどうか?
厳しいな~(>_<)

一応、改正までには何年かの猶予がある。
サイズを小さくブリーディグし直す時間、または犬を新たに迎え入れる時間。

でも私達、ブリーディグ数が少なかったら、なかなか上手くいかないまま今日まで来てしまった…(^_^;)



最後に、ショーはボディのスタンダードだけではなく歩様やキャラクター・コンディション・性別による特徴(オスらしい力強さやメスらしい優雅さ)などなど、総合的に判断される。


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by whippetsyndrome | 2006-04-21 11:36 | ウィペット