去勢の時期

ファミリーさんからは勿論、他の犬好きの知人からも去勢手術の相談を受ける事が度々ある。



一番多いのが去勢をした方が良いのかどうか…
次は、去勢をする意思は固まっているが、いつ頃した方が良いのか…
この二つ。



日本では余り小さい時の去勢手術は一般的ではなく、だいたい早くて生後4〜5ヶ月頃から『受けれます』と言う獣医さんが多いようだ。



少し調べてみた。
6年前に書かれたものだが、読んでみて少々驚いた。
そこにはアメリカでの去勢の事にも触れてあり、ここ最近の手術法とガス麻酔の著しい進歩によりアメリカでは生後6週令〜16週令での去勢が主流となって来ているとあった。
生後6週令と言えば、ほんの1ヶ月半の赤ちゃん…
まだ母犬の側にいる頃だ。



そして、日本では早期の去勢手術の実績が乏しい為、従来通りの生後5ヶ月〜8ヶ月が手術適期になっているが、その時期が適期だと言う確たる根拠はないとある。
いずれは日本でも、早期の去勢手術が主流になるだろう…とあったが、それが書かれてから既に6年経っている(笑)



生後6週令〜16週令での去勢手術の利点…
早期手術では、手術時間が短く・腹部内構造の視認性が高い(内臓がまだ未発達だから内部が単純で見やすいって事?)・麻酔からの覚醒が早い上、より人に懐きやすく・静か・穏やかで子犬時の望ましい部分を維持出来るとなっている。



でも、日本ではまだまだ怖い気がする。
長い間の常識と言うか…
それよりも、掛かり付けの獣医さんがその様な方針の方でない限りは難しいようにも思う。
タイミングも難しい。
まだブリーダーの所にいる時や、手元に来てすぐに去勢手術を受けるのはなかなか出来ないだろう。



考えてみれば、生後6週なら1回目のワクチン前ではないか〜(^_^;)



だけど、いつまでも甘ったれの子犬の良い部分を維持し続ける成犬…
ちょっと魅力的ではある(笑)
ウィペットに関して言えば、男の子はいつまでも甘ったれの子犬のようだけど(笑)



今の日本では難しい事かも知れないが、いずれにしても去勢手術を受けるなら、オスがオスとしての自我が芽生える前(テリトリー意識・メスへの興味や執着が出る前)の、生後3ヶ月〜5ヶ月・遅くとも生後6ヶ月までには行うのが良いと書いてある。
それがオス犬に不要なストレスを感じさせる事なく且つ子犬時の良い性格を残せる(完全ではないが)メリットだそうだ。



また、別の文献によると、
●去勢をしても性格が変わると言う事はない。
●去勢後にホルモンが消失しているにもかかわらず、メスへの興味や性的行動が半年~1年ほど続く事もある。
よく、去勢をしたのにまだメスにマウンティングする…と言ってらっしゃる方がいますが、これに該当するのかな…と。



そしてもう一つ、去勢をすればマーキングが直るかと質問される事もあるのだけど、獣医さんに直接聞いた所ではマーキングをする癖がついている子の場合は、去勢をしたから直るかと言うと直らない事がほとんどだそうだ。
既に経験を積んで学習しまっているからだろうか…?



難しいですね…
本能で行動する部分と経験や学習して行動する部分と…

話が反れますが、多頭飼いの場合は対人間と言う関係だけでなく対犬と言う関係もあって、飼い主には分からない犬同士の何かがあるのだろう。
犬舎の子達でも、ずっと仲良くしてた2頭が突然相性が悪くなったりする。
どちらかが、犬世界のルールを破ったのか?しつこく絡んで行くから嫌われたのか?(笑)
犬舎では別々に運動場に出したり対処が出来るのだけど、一般家庭では相性が悪くなってしまった場合は大変だろうと思う。
そういう時に、去勢手術を考えられる方もいる。

オス同士の場合は特に現実的には起こり易いと思う。
元々、群れで生活していた犬だけど、そこには順位が存在していた。
戦って勝ったオスがリーダー、負けた犬は服従する。
でも、いつかリーダーの座を奪ってやろうと狙っているNo.2。
家庭でオス同士の争いが勃発しても、まさか順位が決定するまで争わせる訳にも行かない。
リーダーになろうとする本能の強いオスは特に、成犬になるとそういう部分が出て来たりするのかな…?
オスの多頭飼いの場合は、飼い主がリーダーである事は理解していても犬同士の間でも順位付けをしようとするのだろうか…?
理由を聞いても答えてくれないから、分からない…(笑)
犬の行動学とかの書籍もあるけど、研究してるのも人間だし個々の性格の違いも大きいし、当てはまらない事も多いんじゃないかと思ったりする…



話を元に戻しますが、メスの不妊手術の場合は発情後2ヶ月以上経ってから手術を受けるのが良いらしい。
発情後2ヶ月以内に手術を受けた場合、ホルモンが血中に残っていて脳に影響を与え続けている時なので、手術後に黄体ホルモンの量が急激に下がると場合によっては情緒不安定やイライラ・攻撃性・抑鬱症などの問題が出る事があるそうだ。
手術を受ける時期に注意するようにとなっている。



相談を受けた時には、ドッグショーに出したり交配の予定がないのなら去勢をするのも良いのではないかと答えている。
うちのアフガンは10歳近くで肛門周囲腺腫になった。
これは、去勢をしていないオスに多い腫瘍だ。
オスの場合は多くが良性と言うものの、10歳近い老体に全身麻酔をするリスクを考えさせられた。


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by whippetsyndrome | 2006-10-28 09:05 | 日記・コラム・つぶやき