キングの死

いつかブログにも書かなければ…と思いつつ、どうにも書く気になれず…



ショック…反省…後悔…懺悔…落胆…



とてもフレンドリーで人なつっこくて、ファミリーや友人達皆に可愛がられたキングを死なせてしまいました。



2月17日、私達は翌日の神奈川インターナショナルショーに向け富山を出発しました。
途中でオシッコと軽い運動をさせる為にサービスエリアに立ち寄り、人の余りいない草むらの方でキング・レティー・ララを遊ばせました。



キングとレティーは良い相棒で、いつも取っ組み合いをしてジャレるのですが、その時も2頭は元気いっぱい走り回りジャレていました。
リードを持っている私達もついて行くのが大変なくらい…



しばらくしてキングとレティーが、ムセるような鼻をすするような行動をしたのですが、かなり強くリードを引っ張って動き回っていたので、首が締まり過ぎてか、車の中がエアコンでひどく乾燥状態だった所に走り回ったので喉や鼻腔内が乾き切ってしまったと思い、余り気に留めていませんでした。



犬達をバリケンに戻し、私達はサービスエリア内で遅い夕食と休憩を取り車へと戻りました。
その時には騒いでいるとか苦しんでいる様子は全くなく、再度会場へと向け車を走らせました。



そして、しばらく車を走らせてから仮眠を取りました。



目が覚めた時、雨だった事もあり会場へ入るまで犬達を外に出さない事にして会場の搬入口に車をつけ荷物を下ろす準備に入りました。

レティーのバリケンを下ろしララのバリケンを下ろし、最後にキングのバリケンを下ろそうとしていたA氏が 『キング、死んでる!!』 と…

いつもの悪い冗談かと思いましたが、A氏のただならぬ表情に冗談ではないのだと、急いで車に駆け寄りました。



キングは冷たく、亡くなっていました。



何がどうなったのか、全く理解出来ない…
気が動転し訳が分からない…



でも、すぐに帰らなければ…
そう思って下ろした荷物を車に戻し、会場へ入る間もなく富山へと引き返しました。



状況を把握出来ていない頭で、いろいろ…本当にいろいろ考えました。



排気ガスが車内に流れ込んだのなら、他の犬達は勿論私達も普通ではいられないはず…
富山から横浜までの間、あのサービスエリアでしか犬達を車から出していない…



あの場所で2頭がムセたのは、私が思っていた事とは別の事だったんじゃないか?



草むらという事もあり、まず除草剤の散布を疑いました。



特にキングは、自分の体や足の裏を良く舐める子でした。
バリケンに戻した後に舐めてしまったのではないか…?
そう思ってすぐに、レティーとララの足の裏を洗い流しました。



落ち着け!!と自分に言い聞かせ、会場へ会いに来てくれる予定になっていた友人達に急遽帰る事を連絡しましたが、すでに会場へ向かってくれていた友人もいて申し訳ない事をしてしまいました。
会場まで来ていながら急遽帰るとは…ただ事ではないと思った友人達からは事情を聞かれ、そんな友人達にまでショックを与えてしまいました。



犬舎へと戻り、キングをバリケンから出すと薄い緑色の胃液を吐いた形跡がありました。
顔は穏やかで、口も閉じていました。
ベロを出しているとか腹部が膨張しているとかムクミが出ているとか下痢をしてるとか…そんな事は全くなく、胃液を吐いていただけで何も分からない状況でした。



帰るだけでも約6時間です。
死んで尚、長時間車に揺られていた事が不憫で可哀想で、すぐに葬儀屋さんに来てもらい見送ってやりました。



季節的にも除草剤とは考えにくいと言う意見もあり、考えても考えても、やっぱりあの場所で何かが起きたとしか考えられず…



数日たって、そのサービスエリアのインフォメーションへ電話をして事情説明をした上で、最近除草剤等の薬剤散布がなかったかどうかを聞いてみました。
インフォメーションでは分からないので、調べてから折り返し電話を入れると言われ、しばらく経ってから公団から電話がありました。



除草剤は確かに散布するが、通常は秋に散布するので最近は行っていないとの回答でした。
とても丁寧な応対で、犬を遊ばせた時間や場所など細かく聞いて下さり、その日の内に不審物がないか現場に調査に行ってから再度連絡を下さる事になりましたが、それっきりです。
連絡が来ないと言う事は、特に不審物など見当たらなかったと受け取れば良いのでしょうか…?

連絡を待ちながらも必死に調べました。
除草剤でないのなら何?
数日後、キングが亡くなる少し前に我が家に業者さんが来て庭木に薬剤を散布して行ったと家族から聞き、そういった類いの殺虫剤だろうかと疑ってもみましたが、公団と話した時は何も散布はしていないという言い方でしたし。



殺鼠剤なのか?
誰かが悪意を持って何かを撒いたりしたのか?
悪意はなくとも安易に何かを投棄したのか?
自然界の何かなのか?
その場所には何もなく、キングは急性的な病死だったのか?



でも、2頭がムセた事がどうしても引っ掛かるのです。

ムセたと言う事は単なる固形物を口にしたと言うのではなく、液体の何かなのではないかと思えるのです。



ではレティーはどうして何もなかったのか?
キングはあちこちの臭いをかいではマーキングし、他の子達より長く草むらにいた事、レティーがあまり自分の体や足の裏を舐めない子だった事が運命を分けたのか?



頭がパンパンになるまで考えて、考えても考えても…



死斑の出方で死因を突き止められないかとも思い、いろいろ調べてみました。
私が一般的だと認識している死斑の出方と違うような感じがしたのです。
調べてみると、死因によって死斑の出方や色が違うという事がわかりました。
死斑の色で、ある種の毒物を特定出来る場合もあるようでしたが、私の知りたかった事は分からず終いでした。



その話を病院勤めをしている友人に話したら、気を利かせてお医者さんに聞いてくれました。
キングの死斑の出方では血小板の異常も有り得るらしく、血小板に異常をきたす病気はいろいろあるでしょうが、薬物でも異常が起こる可能性があるとの事でした。



遺体を調べていない以上は憶測以外のものには辿り着けない事は分かっていますが、それでも調べずにはいられなくて毎日毎日真夜中まで調べてました。



その時はあまりのショックで病院で遺体を調べてもらうなど、とてもじゃないけど考えられなかったです。
自分の愛犬となると、そんな事は精神的に難しい事です。



日が経ち、死因よりも気付いてやれなかった事に問題があるとしっかり受け止め、もう調べるのはよそうと決めました。
そう思い、今日やっと事実をここに書く気になりました。
不甲斐ない飼い主だと批判される覚悟も出来ました。

とても嫌な悲しく虚しい事ですが、現段階でキングの死は『不審死』となってしまいます。



今回は起きてしまった事実だけを書きました。
悔やみや反省を言葉や文字にしていくら言っても、この気持ちを正しく表現出来ませんし言い尽くせません。
だから、今の心中を書かない事をご理解下さい。



ただ、あの場所に何があったとしても異変に気付いてやれず助けてやれなかった事は、やはり飼い主の責任だと強く思っています。



最後に、ファミリーや友人の皆さんには確証がないにも拘らず、必要以上に除草剤に対して恐怖心を持たせてしまった事を申し訳なく反省しています。



それでも、これからの季節は十分注意して下さい。
今回いろんな事を知りました。
除草剤は目に見えない上、皮膚から体内に吸収されるそうなので死に至らずとも薬害が出る可能性が否めません。



A氏が共通の友人に私が『壊れた』と言ってたと後から聞き、周囲の方に予想以上に心配をかけたと実感してます。
励まして下さった方々、死因解明に関して調べて下さった方やご意見を下さった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。



キングは生後4ヶ月で遠くイギリスからやって来て、ファミリーや友人の方々には小さい時からずっと成長を見て来られた方が多かったので、当犬舎の所有犬の中では一番親しみを感じて頂いてた子でした。
成田空港の動物検疫所で初めて会った時の事を思い出します。

誰にでも尻尾を振って懐に顔を突っ込んでは甘える子で、ショーでも常に普段の自分でいられる完璧な性格の持ち主でした。



神奈川インターは勿論、本当なら明日も中部インターのリングを走っているはずでした。

キングがいない事が寂しいです

P.S
アーサー君の里親募集の記事を、当分はブログのトップに置いておきたい為、2〜3日後にはこの記事の上に再度掲載する予定にしています。
その後も最新記事は里親募集の下に置きますので、ご了解下さい。



アーサー君の画像は今お願いしている所ですので、しばらくお待ち下さい。
そして、どうかご検討下さい。
宜しくお願い致します。


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by whippetsyndrome | 2007-03-03 10:14 | ウィペット